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高森明勅
2013.11.4 09:04

竹田恒泰氏いわく、「在日は宝」

『WiLL』12月号に、
これまで「旧皇族」を名乗ってきた竹田恒泰氏のインタビュー記事が
載っている。

新刊についての著者インタビューだ。

その中で、インタビュアーが
「日韓関係において非常に新鮮だったのは、
『在日の方を味方につけるべし』とのご意見でした」と発言している。

ということは、私は読んでいないが、
新刊の中でそうした主張を行っているのだろう。

竹田氏はその発言に、次のように応答している。

「在日の方々との間には、いまはヘイトスピーチや在日特権、
通名問題などいろいろ議論はあります。
しかし、保守派の方々がひたすら叩く方向に行っているのは
いかがなものでしょうか。
…講演会で、『在日は宝だ』という話に少し触れました。
すると、講演が終わったあとに目を真っ赤にした青年が
駆け寄ってきて、握手を求めてきた。
彼は、在日朝鮮人…の方でした。
…在日であるがゆえに全否定というのは、
いささか日本人の感覚ではないなと思います」と。

アレレ?たしか同じような名前の人物が、
テレビ番組で「宝」であるはずの在日の人々に
「ヘイトスピーチ」を繰り返して批判されている団体を擁護し、
番組を流したテレビ局が謝罪したとか、
「通名」についても全く見当外れな取り上げ方で
在日批判を展開したとか、
つい最近、耳にしたような気がするんだが。

きっと気のせいか、別の人物のことだろう。

だから、「目を真っ赤にし」て握手を求めた
在日朝鮮人の青年がまんまと騙されたなんてことも、
無いんだろう、多分…。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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